NISA口座はどういうもの?初心者向けの解説

株式

投資を始めるならNISAについて理解をしよう

投資を始めようとした場合に、NISAやiDeCoなどの言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

どちらも支払う税金を抑えることで投資効果があがり、効率の良い積み上げができるようになります。

今回は特にNISAの制度の特徴や注意点について解説をしていきます。NISAの特性を知ることで、株式投資についての理解を深めていきましょう。



NISAを利用できる方の条件とは何?

実はNISAを利用するためには、定められた条件があり、その条件をクリアしなければいけません。重要な事項になるため、事前にしっかりと準備をしておきましょう。

<居住地が日本で満年齢が20歳以上の方>

NISAを利用するためには、お住まいの地域が日本の方に限られています。また、すでにNISA口座を持っていて、お仕事の都合などで一時的に居住地が日本ではなくなる方は、事前に手続きをすることで、口座を継続することが可能です。

しかし、海外にお住まいの間はNISA口座での新規の株式の買い付けなどはできなくなるため、注意が必要です。

また、口座の開設をする年の1月1日の時点で、満20歳未満の方はNISA口座を利用することはできません。しかし、ジュニアNISAと言って0歳から19歳までの方が対象の口座があるため、興味のあるかたはチェックをしましょう。

NISA口座開設可能数は決まりがあるの?

NISAの口座は開設可能な数が1口座に限定されています。しかし、口座を開設する金融機関は年毎に変更をすることが可能です。

ただ、開設した口座で株式や投資信託の買い付けを行っている場合においては、その年はNISA口座を別の金融機関に変更することはできません。

非課税投資枠は毎年いくらまでなのか

NISA口座では新規の投資の金額ごとに非課税枠が設定されています。年額120万円までが非課税の対象枠となります。

120万円の非課税投資額とはいっても、一度に120万円を投資する必要はありません。毎年1月から12月までの期間の中で行った新規投資額の合計が120万円までの利益が非課税になり、120万円を超えた部分に関しては、通常の課税の対象になります。

おまけ:非課税枠で儲けがでなかった場合

年間120万円の非課税枠の中で、10万円、利益が出て、10万円損失が出たとします。この場合、通常利益は相殺されますが、NISA口座では純粋に利益が非課税になる制度のため、利益分の10万円が非課税対象になり、損失の10万円はないものとみなします。

つまり10万円の利益が出たら損失があったとしても残りの非課税枠は110万円になるというわけです。

NISAで非課税になる期間について

NISA口座は非課税になる期間を5年と定めています。非課税期間の5年を過ぎると、非課税期間が終了した際に課税口座に移管されます。

課税口座に移管をしたくない場合は非課税期間が終了する前に売却をするか、翌年のNISA口座の投資が可能な枠に移管手続きをする必要があります。

翌年のNISA口座の投資が可能な枠に移管手続きをすることを「ロールオーバー」といい、ロールオーバーをすることで、さらにNISA口座で5年間保有し続けることが可能となります。

おまけ:NISA口座に投資できる期間

現状、NISAは2023年をもって新規の買い付けができなくなります。ロールオーバーを利用すれば、2027年まで株式の保有が可能になります。

また、2024年からは新制度のNISAの運用がはじまるため、興味のある方は、金融機関に問い合わせをしてみましょう。

まとめ

NISA口座は少額投資する際に、特定の金額までは非課税になるお得な制度です。しかし、利益が出ているときは非課税になりますが、損失が出るとNISA口座の利益と損益通算ができないなどのデメリットがあります。

しっかりとNISA口座の内容を把握し、賢く利用しましょう。

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